サボテンの交配・実生



サボテンの交配

   
 サボテンのほとんどは自家受精しないそうです。
このような場合、人工的に受精させることによって種子を取り出します。

 まず、同種のサボテンを2株以上用意します(株分けで増やしたものは不可)。
サボテンの花は開花時期が1日か2日間程度しか開花していないため、開花時期が合わない場合は一方を暗いところに置くなどして開花時期を合わせる必要性があります。

 交配の仕方は、開花した午後か翌日に、綿棒やピンセットを用いて雄しべから雌しべへ花粉を運んであげます。

 交配時に湿度が高いと花粉の出が悪いそうなので、交配前は水やりを控えて、風通しをよくしておく方が良いようです。


サボテンの実生

   
 種をまいて大きくすることを実生といいます。

 種は2ヶ月から半年ほどで熟するので、果実から取りだしハンカチなどに包んでよく水洗いをして乾かした後、冷蔵庫に貯蔵して翌春まくようにします。

 有星類やフライレアなどは、採取後すぐにまいても(取りまき)よく発芽するそうです。


実生の特徴

   
 実生をすることにより、その他の増殖法にはみられない利点があります。

・一度に多くのサボテンを得ることが出来ます。

・優れた形質を持ったサボテンを生み出すことが出来る。

・斑入り、綴化(てっか)、石化(せっか)などの変わったものが生み出されることがある。
 (生長点が分裂して横に連なったものを綴化、不特定多数の場所に生長点を持つものを石化といいます。)

 しかしながら、実生はサボテン園芸の中ではもっとも難しい作業になりますので、高度な技術と経験が要求されます。


実生の時期

   
 温室、フレームがある場合は3月から5月がよく、そのような設備がない場合は戸外が十分に暖かくなる5月か6月がいいようです。
 真夏でも発芽しますが、発芽してからの幼芽は暑さに弱いので管理に十分な注意が必要です。また、秋は徐々に寒くなりますので設備が完全でない場合は避けた方が良いようです。

 実生の時期や管理などは、書籍や育種家によりまちまちなので、いろいろ試してみたほうがいいみたいですね。


実生の用土
   
 よく水洗いした細かい砂を用います。このとき雑菌やコケの胞子などが入らないようにします。
このときに、蒸気消毒(80度以上10分間以上)をおこなえば一番安全だそうです。
または、日光消毒でも十分なようです。


鉢を選ぶ
   
 堅焼の温室鉢を用いるのが良いようです。素焼きの鉢は乾燥するのが早く、青コケが生えやすいので不便だそうです。
3寸の温室鉢に20粒から100粒ぐらいを目安にまくことが出来ます。

 鉢は使用前に十分に水洗いをする必要があります。

 鉢を用いない方法が、書籍で紹介されていますがここでは一番手軽に用意が出来る鉢を紹介しています。鉢以外の方法は書籍を参照してください。


たねのまき方 − 播種(はしゅ)方法
   
 砂の表面にバラまきにします。このとき上から砂を掛けないようにします。
埋め込んでしまっては発芽しませんので注意してください。
またこのとき、たねとたねの間隔は2〜3mm以上離すようにしてください。

 たねをまき終えたら、鉢をガラスでふたをし、日光を和らげるためにちり紙を使って日よけをします。フレームの場合は塗料などを使って日よけをします。

 鉢は毎日か隔日に様子を見るようにします。受け皿に水をはり腰水にして用土の表面を決して乾かさないようにする注意が必要です。


 △ 挿し木・葉挿し・株分け・根挿し
サボテンの接ぎ木へ ▽

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