サボテン事情!?



サボテンの国

   
 サボテンの原産地は、南北アメリカになります。
 その分布の北限はカナダのピース河(北緯56度)から、南限はテラ・デル・フィーゴ島(南緯55度)におよびその主要原産地はアリゾナ、ニューメキシコ、テキサス、カリフォルニア、メキシコ、チリ、アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、アルチン諸島などであるが、その中でもメキシコはもっとも豊富な土地です。

 また、その垂直分布もかなり高く、平地よりも高原や山地が多く一部では4000メートル以上の所に生息し冬期には雪の中にあるものも存在します。サボテンの多くはこの範囲にあって各種の個体が雑然として自生しているのではなく同じ特徴を持ったものが各々環境に応じて集まり自生地を分け合っています。

 サボテンは熱帯植物として考えがちです。それは分布域をみた場合赤道を中心とした熱帯、亜熱帯から暖帯地域を主な分布地としていますが、土地の高低が考えられていません。

 メキシコにおいては、日本の九州南端より台湾に至る気候で、事実海岸線に沿った平野部は暑いが鑑賞上価値のあるサボテンは高原地帯に多く、北部メキシコ地方では海抜1000〜1500メートルに自生し、もっとも暑い6月でセ氏25度前後、冬期は12度以下になります。またその周囲の山々は雪で覆われています。
 降水量は非常に少なく、その為周辺一体は砂漠地帯であり雨が降っても長雨になることはありません。

 しかしながら砂漠といっても不毛の土地ではなく概して肥沃な土地が多いところであり、灌水施設をすればカリフォルニアのような園芸生産地帯にもなり得るような所だそうです。

 ところでサボテンの有名な国と尋ねるとたいていの人達は「メキシコ」と答えるでしょう。これはメキシコの国章がサボテンにちなんでいる為でもあります。実際メキシコにあっても一生サボテンを知らないままの人もいるとのことです。このことよりメキシコ全土にサボテンが自生しているわけではないことがわかります。

 ひとつの話があります。昭和13年(1938年)11月に来朝したペルー使節団の一行中のアルザモラ氏が、東京でサボテン30数種を買い占めたそうです。サボテン愛好家にすればペルーにはサボテンの珍種の数々が自生しておりサボテンが身近な国であるという意識が大きかったためこのことは当時では衝撃だったそうです。  


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