サボテンとシャボテン 


サボテンの語源

   

 サボテンまたはシャボテンは、英語ではカクタス(cactus)と呼ばれています。
 カクタスはギリシア語のカクトス(ある種のとげのある植物)が語源で、地中海沿岸の土地では野生の朝鮮アザミ(西洋野菜のアーチチョーク)をこの名で呼んでいたとみられています。

 元来サボテンとはウチワサボテンに付けられた名前だったそうです。
江戸時代に畳についた油の汚れをとるのにこの植物を切り取ってふき取ったので「シャボン」と呼ばれ、それがシャボテン、転じてサボテンに変化したといわれています。

当時の文献には、
 貝原益軒著「大和本草」(1709年)に
「誠に草中の異物なり。油の汚れをよくとる。」とあり、

 小野蘭山著「本草網目啓蒙」(1803年)石けんの項より
「(前略)コレヲタタミニ油ノツキタル時、此物ヲ横ニ切テ磨スレバ、油ヲスイトルニ依ツテシヤボント云フヲ、転ジテ俗ニサボテント云フ。皆本条ノシヤボンヨリ出タル名ナリト云フ。」
と記述されています。

 他方ではシャボンの語源はポルトガル語のサバウで、それがサボンないしシャボンといわれ、前者がサボテン、後者がシャボテンになったとする説もあります。


円柱サボテン

   
 サボテンの中でも最大種である円柱サボテン(column cactus)は、高さが12〜15mに生長するサボテンです。
 その生長の速度は10年に10cmぐらいで、12mに生長するのに200年は要するといいます。

 雨の少ない気候の植物のため、雨が降ると柱がふくらむほど水分を貯えられるそうです。ときには1本に6トンほど貯えられ、3,4年ほどの生活を支えているそうです。


多肉植物

   
 茎、葉、根が多汁かつ多肉質で形成されている植物群のことです。
これは、各部に水分と養分を貯えて乾燥に耐える構造もった植物と定義できます。
しかしながら植物分類学上、多肉植物という科はなく、はっきりとした定義もありません。

 サボテンも多肉植物ではありますが、サボテンは独立した一科をなしています。
多肉植物は狭義に解釈したもので、サボテン科の植物を除いたものを指しています。


 ▲ 表紙へもどる